好きの反対の反対。




「最近、高野君と仲いいみたいだね。


 この前の新歓の時なんて


 高野君に抱き着いて迷惑かけて。


 あんた、高野君のなんなの?」



「あたしは、なんでもないよ。


 結平なんて好きじゃないし・・」


「その結平って呼び捨てなところも


  ムカつく。」



あたしばかだ。


余計、火つけちゃったよ。


あたしは言い返す言葉が見つからず


黙ってしまった。


「何かいいなさいよっ!」


そう言うと、

加藤梓があたしを思いっきり押し倒した。


ガタンッ・・


「・・っ」