「どうだった?」


彩夏が気になるみたいで


前かがみになって聞いてくる。


「あ・・えっと・なにもなかったみたい。」



「そっかあ~よかったね。」



「う、うん・・」



いくら酔ってたからって

結平にキスしたなんて

言えないよ。


「ねえ、彩夏。


  教科書置いていきたいから

  ロッカー寄ってもいい?」


「いいよ!

  あたしもちょうど

  行こうと思ってたから!」