好きの反対の反対。




その瞬間、栞音と結平の唇が触れた。



「おま・・っ」



結平は顔を真っ赤にして


戸惑いを隠せないようだ。



「ふにゃ~」


そのまま栞音は


結平に抱き着いたまま


寝てしまった。




「こんなことされて


   冷静でいられるかよ。」



結平は我慢できなくなり


そーっと洋服のボタンに手を伸ばす。


しかし、あと数センチのところで


ふと、栞音の嫌がる顔が

浮かんできた。


「何やってんだ、俺・・」


我に返り、手を止めた。


「いつもなら、普通に手出せるのにな・・」