そう思っていたら、

雄哉に怒られた。

・・・

「ママは、オレが守るから」

雄哉に言われ、

オレは渋々ツアーに行くことになった。

・・・

玄関前。

「行ってらっしゃい、気を付けてね?」

そう言って、

オレに抱きついた美鈴。

「お前を連れて行きたい」

「もう、何言ってるの?

雄哉がいるんだから・・・

雄哉が私を守ってくれるんでしょう?」


「・・・たぶん」

「まだ6年生だけど、

あの子しっかりしてるから。

安心して?」


「・・・」

今日は、美鈴からキスをくれた。

「行ってくる」

そのキスをしっかり受け止め、

オレは家を出た。