~帰り道~

「随分と笑顔だね」

「だって、準君と帰るなんて本当に珍しい事なんだよ!
 私がんばってよかったな」

うれしいけど
やっぱり恥ずかしくて隣を歩くことはできない
2,3歩後ろぐらいを歩く

「そうかな、前にも2回一緒に帰ったしそんなに珍しくないよ」

その二回も珍しい出来事に追加されるんですよ

「ねぇ、五十嵐前から聞きたかったんだけど・・・・」

「うん、何?」

「僕のどこが好きなの?」

ええ!
それ聞く?
でも、答えた方がいいよね

「あのーね、準君のたまに見せてくれる笑顔が好き!
 もちろん他の所も好きだよ」

「そっか。ありがとう」

「私も聞いていい?」

「いいよ」

言っていいのかな・・・・
引かれたりしないかな

「わ、私の事・・・好き?」