「考えとく」

嫌な奴だなお前・・・

「じゃあ僕行くね、またね塚原」

俺じゃなくて五十嵐さんに言えよ

「おう」

「また後でね!準君」

嫌な顏をしながら教室を出て行った準

「大変だね、五十嵐さんも」

「何が?」

「まぁ、準はあんな性格だしそのうち優しくし
てくれるよ」

ただ、かわいそうな五十嵐さんを励まそうと言った言葉だった
でも、五十嵐さんには違ったようだ
何か言いたそうな感じの五十嵐さん
俺は、なんかいい事聞けそうな感じがして
ケータイのボイスレコーダを ON にした

「ねぇ、塚原君。私同情とか、慰めの言葉はいらないの」

「塚原君誤解してる。私は大変じゃないの」

「大変じゃない?」

準と付き合っていて大変じゃない
すごいなこの子