「おい、塚原ちょっと待った」

準君?

「何?準」

準君は私達の方に歩いてくる
なんだろうと、思っていると
塚原君に掴まれている私の手に触れてきた
準君が私に触るなんて初めて

「あの、準君?」

「五十嵐は僕と帰るって言ってんの。だから一緒に帰るのは僕だから」

そう言うと、塚原君の手を払い
私を引っ張りながら歩き出した

なんで?
どうしたの?
ありえない行動をしている準君
不思議に思う
あまりに不思議で、まじまじと彼を見てしまう

「なに?」

「な、なんでもない」

見られてるのをばれた・・・