準君に背を向け、歩き出した
明日、大丈夫かな・・・

「ちょっと待って」

私の手をつかんで引きとめたのは

「一緒に帰ろうよ」

準君じゃなくて、塚原君だった
心がグシャっとつぶれた気がした
笑顔を忘れちゃいけないって
いつも思ってるのに
悲しい顔をしちゃう・・・

「あの、ごめんね。私一人で帰るから」

「でも、一人じゃ危ないし、準は一人で帰るみたいだし」

私は、準君と帰りたい
準君以外帰りたいと思わない

「よし、行こう」

「ちょっと!」

手を引かれていく
何も言ってくれない準君
もっと悲しくなってくる