「お腹へったぁ~無理。耐えられない~ッ」



暑い7月初旬。
うだうだと文句を言っている私、相沢奈々。高校1年生

暑い中の授業だと、く意地張りの私は
ずっと“お腹すいた”と連呼してばかりだった。




「あんたねえ、お腹すきすぎなの!
朝御飯食べないのが悪いんでしょう?」


そう私の頭をパシンと叩いて言うのは親友の新庄南。
私の親友でもある。



「今日転入生来るんだってよ~」



「えーマジ?カッコいいのかな」



「実はね…」





南が少し眉を下げて話し始めた。