雨上がり

「はぁ~、なんだかアホらしくなってきた
もう、いいわよ…」


ため息の後に聞こえてきたのはそんな言葉…


「へっ!?」


私には、見えていた…


篠山さんの顔が歪んだこと…

泣きそうになってたこと…


この時私は確信した


篠山さんは本当に好きなんだなって

蓬莱君のことが…

好きっていう感情があまり分かっていない私がいうのも何だけど…


だから、今まで沢山の人いじめてきたんだなって


そりゃあ、許しちゃいけないと思う


私だって、許してる訳じゃない


だけど…