「何もない場所でよく転べるな。ある意味尊敬しますわ。」



喉の奥でくっくっと笑いながら、彼は私を起こしてくれた。


割と整った顔立ちで、栗色の髪をしていて前髪はすこし長め。
黒色の瞳は、汚れをしらない純粋な瞳だった。




一応お礼言っといた方がいいよね・・・




「あ、ありがとうございまひゅっ!!」


つねられた。いたい。
何故かわからないが、お礼を言おうとしたら思いっきり頬をつねられた。



「敬語はなーし。つかお前面白いな。天然ボケキャラだな。同じ学年だろ?」


「ん?じゃあ私と同じ一年?」


「まあね。つか、真新しい制服で一年って分かるよ。名前は?」



いきなり名前を聞かれた。何故か知らないが気に入られたらしい。