「どうして?」


「え、と…アクリルの絵の具の方が使い慣れてるし、描いてて…一番楽しいんです。」


「ふーん…そうなんだ。」

正直私は、画家みたいに絵を描く人達は皆、油絵ばっかり描いてるのかと思っていた。


それから彼は鉛筆と、何種類かのメディウムと、キャンバスを選んで店の奥にあるレジへと向かって行った。