「あのー…亜希さん…?」


「…へっ?…うわぁっ!」


気付くと、鼻先3センチ程前に彼の顔が。


「ぼーっとして、どうかしました?」


「あっ…いや別に…何でもない…」


言いながら、私は少しだけ顔を退く。


「そうですか…?」

首を傾げる彼。


「え…あぁ……」