不思議な道具

しかし友喜は即座に真理の元へと歩み寄り


「着いて行く。無理すんなよ」


と肩を抱いた。..が真理は

「友喜…大丈夫だから?いってくるね♪」


と首を左右に振り友喜に笑顔を見せ扉を閉めた。


クラスの扉を閉めた真理は足元が覚束ない状態で階段を下り保健室の前まで来て

「せ…ん…せい」

とゆっくり扉を開いた。
苦しそうに呼ぶ声を聞いた先生は慌てて真理へと近付き

「毛利さん?!顔色悪いわよ!!」

身体を支える様に抱えた。

「きもち…わ…るい」
「ベットに横になって!!」
「…………うん」

ベットへと誘導すると、先生は机に戻り長細い物を手に取って真理のベットに戻って来た。