不思議な道具

友喜は真理を見てニヤリと笑うと、頭をくしゃくしゃと撫で

「分かればいい…でも真理大丈夫か?今は真っ赤だけどさっき顔色真っ青だったし。」


心配したように真理の顔を覗き込んだ。すると真理は顔を横に向け、


「…真っ赤なのは友喜のせいでしょ。んー少しキツイから保健室行ってくるね。」


照れた様に言うと覚束ない足取りで扉の方へと真理は一人で歩いて行こうとした。