不思議な道具

そして老婆が優しく目を細めながら近寄り、優しく玲美の頭を撫で、

「玲美さん。貴方は仲間に会いたいんだね?」

と真っ直ぐ玲美の目を見つめた。


「違います。会うだけじゃ駄目なんです。優也君って友達は事故にあって半月経った今も病院で眠ってるんです。モコって友達は親父さんの仕事で引っ越して、留依君って…私の好きな人はアメリカに居て勉強してて。会うんじゃなくて帰ってきて欲しいんです!」


と玲美も老婆を真っ直ぐに見つめた。

老婆は玲美の言葉を聞きゆっくりと手を離し「わかったわ。」と家の中に入って行った。


玲美は老婆が家の中に入ったのを見てベンチに座り真っ赤な夕日を見ていた。