不思議な道具

ICUに入った玲美が目にしたのは沢山の管、グラフのように曲がる心電図、いつものように笑ったり騒いでいない眠っているだけの優也だった。

「レミさんよね?初めまして。こんな形で一番の仲良しグループの1人に逢わせるなんて親不孝者よね。」

と笑う40代後半の女性が話しかけてきた。

「でもこんな形でも生きていてくれるだけ嬉しいわ。またいつか目を覚ますかもしれないんですもの。いえ優也みたいな馬鹿ならコロっとした顔で絶対帰ってくるわね。」

玲美はただただ涙を流す事しか出来なかった。
そして・・・走って立ち去った。
昨日の花火大会での告白を萌子に伝えなきゃと思い携帯を握り締め家に帰った。

「モコ?!玲美だけど今話せる?」

「大丈夫だよ?レー泣いてるみたいだけど何かあった?」

玲美は萌子の言葉で優也の母親が心配かけたくなくて萌子に連絡しなかったのがわかった。