不思議な道具

あっと言う間に時間が経ち
高校初の期末試験。
「モエ!今日からなのに勉強してねぇ」

と優也が萌子に抱きついてきた。

「ぎゃ!優也セクハラだよ。つか勉強してないのは自分のせいでしょ?」

萌子は優也の頭を殴りに突っ込むと

「勉強してないお前が悪い。夏休み補習に行け。…一人で」

留依は机に肘を突いて言い放ち


「優也君まだ少し時間あるし頑張ろう?」

玲美は萌子に殴られた優也の頭を撫でながら声をかけると

「玲美だけだよ!俺に優しくしてくれるのは…大好きだぁ!!」

と優也は玲美抱きついて
…ッチュ…と頬に唇を付けた。