不思議な道具

すると思い出したように
ママが慌てだした。


「っあ!!母の葬式の最中に
居なくなってスミマセンでした。
もう全て終わっちゃいましたよね…」

と頭を下げていると
叔母さんは微笑み

「亜美ちゃん。
貴女のお母さんの遺骨は
娘の亜美ちゃんが大事にしなきゃ。」

と箱を渡した。

それを受け取ると
ママは子供のように
泣き崩れていた。