不思議な道具

「ママ…連れて帰ろうよ!
戻らないと皆心配しちゃうし♪」

ママは「そうね」と言わんばかりの笑顔で頷いた。

ママと奏そして腕の中の子犬の2人と1匹と親戚の集まる場所へと引き返した。


「奏。この子名前何にしようか?ポチとか?」

「ママ。センス無い!」
笑いながら言った。

「奏ひどい!ママは頑張って考えたのよ!」

ママは子供のように、ふてくされたフリをした。