不思議な道具

老婆が頭の中で過ぎった事で夢の事を正確に思い出した。

「おばあちゃん…?」

奏は子犬の瞳を見ながら静かに呟いた。

「奏?おばあちゃんってどういう意味??」

ママは不思議そうな顔をして尋ねた。

「えっとね…なんか目の辺りが似てる気がしたの!」

奏はそう言い訳をするしか思いつかなかった。