不思議な道具

おばあちゃん…犬…
何かを忘れている気がした。

「ママ!犬がいるみたいなの。見てもいい?」

「え?いいわよ。」

腕の中から離れベンチの下を覗くと、
ピンクのリボンを巻いた子犬が箱の中にいた。

「か……かわいい!」

そう言って子犬に触れると、夢の中で出会った老婆が頭の中に浮かんだ。