そんな真理を横目に猫はゆっくりと
「ここは死後の世界でも、あなたが生きてきた世界でもない。
しいて言えば夢の世界といったところかな。
私も昔は人間だったが・・・
まあこの話は置いておいて。
あなたは今思いはあるかい?
願いのようなもの。」
静かに問いかけた。
その問いかけに真理はゆっくりと顔を上げ真っ直ぐに視線を向け
それに応えるかの様に猫も真理へと真っ直ぐに優しい表情を見せた。
「君が死んだ現実は変え様がない。
でももし君が望むなら何か願いが叶うかもしれないよ」
そう微笑んだ猫の姿は
猫というよりも老人を彷彿とさせる優しい雰囲気を醸し出していた。
