「でもなんで、俺なんだよ?」

服買うとか普通、女子同士とかで行くもんじゃないのか?

「えっ!?…あっべっ別にどうしてもゆーじろーじゃないといけないわけじゃないけど。誘ってあげないと可哀想かなって思っただけだ!!」

「なんだよそれ(笑)」

さっきと言ってることが違うし。

「えっと…だっだから///察しろ、バカ」

「『察しろ』って…」

何を察しろというんだ。
頬を赤く染めながら言った梨沙。
お願いされて、上から口調で言われて…

「…ツンデレ目指してるのか?」

まぁ今のじゃ、ツンデレじゃなくてデレツンだけどな。

「はぁ!?貴様、何を意味のわからないことを。私が頼んでいるというのに」

「服を買いに行くのをか?」

「そうだ。わかっているならそういいなさいよ」

頬を膨らませながら言った。
不覚にも可愛いと思ってしまった。

「ゆーじろー、今週の土曜日、空いてるよな?」

「まぁ…」

「じゃあ今週の土曜日、13時に◯×ショッピングモールにな」

「えっ?あっあぁ…」

「じゃあそういうことだから」

梨沙はそう言うと、逃げるように帰って行った。