「お疲れ様です。そろそろですか?」

「お疲れ。そうね、そろそろ始めましょうか」

進行係の人がマイクを持った。

「…えぇ、皆様。キャンプファイヤーはいかがでしたでしょうか?…それでは、閉会式を始めます。始めに桜取高校、蒲生(がもう)理事長よりお言葉をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします」

理事長が壇の上に。

「えぇ~皆様、今年もミニ夏祭りへのご協力を感謝いたします。今年は予期せぬ出来事がございましたが、穏便に済ますことができました。来年度もまた、みなさまのお力添えをよろしくお願いいたします」

一礼し、壇を降りた。

「ありがとうございました。閉会の言葉、実行委員長、広瀬悠次郎君よろしくお願いします」

「はい」

若干の緊張をしつつ壇をあがった。

「本日は、ミニ夏祭りにお越しくださり、ありがとうございました。途中予期せぬ事態になりましたことをここでお詫び申し上げます。そして、今日まで準備をしてくださった実行委員の皆様、地域の皆様、先生方、本当にありがとうございました。皆様の力があったからこそのミニ夏祭りだと思います。今年度もミニ夏祭りを開催出来たことを感謝し、来年度の開催に向けて日々精進していきたいと存じます。本日は忙しいところ足を運んでいただきありがとうございました」

すべてを話し終わり、一礼をした。
それと同時に大きな拍手が。

「広瀬君、ありがとうございました。これにて20XX年度ミニ祭りを閉会させていただきます」

鳴り止まぬ拍手の中、ミニ夏祭りが終わった。