「…悪かったな、バカで」

「悪い子だ、貴様は(笑)」

Σぎゅぅ…
梨沙を包み込むように抱きしめた。
甘ったるい香りが鼻をくすぐる。

「…やっぱダメだ。我慢できそうにないや、俺」

「ん?」

「なんでもねぇよ」

本当に我慢できなくなりそうだったから、梨沙から離れた。

「あとは俺一人で大丈夫だから、梨沙は祭り楽しんでこいよ」

このまま一緒にいたら、理性がなくなりそうだから///

「いい。私もここにいる」

なんでこいつは…

「今日はここで貴様と一緒にいたい気分なんだ。だからどこにも行かない」

そう言って怪我の手当を再開した。
もうこうなったら何言っても無駄だな。

「あっそ」

そう答えて梨沙が手当をしているのを見ていた。