なんでこんなところで寝てんだよ!
健全な男子が見たら、理性を飛ばしかねないくらいのものだ。

暑かったのか、少し胸元の広くなったワイシャツ。
今にもみえてしまうんじゃないかと思うくらいきわどいスカート丈。

健全な男子でなくても、何もせずにはいられないんじゃないか?

俺も、例外なく理性を飛ばしてしまいそうだ。
心臓がうるさいほど鼓動を早める。
夏の暑さも手伝って頬が赤らむ。

梨沙に触れたくて、手を伸ばす。

Σガシャン

「あっ」

「んん…」

起きる!?

「…すぅ。すぅ」

起きなかった。

どうやら、手を伸ばした拍子にテーブルにぶつけたようだ。
気をつけな…えっ?