「…ん?」

部屋中にコーヒーの匂いがする。
梨沙が飲んだんだろうな。
じゃあ残りでもあるかな…?
…ない。

つか、俺のカップがない。
間違えて使ったのか?
でも洗った形跡もない。 


ツイてないな。
…もしかして、怒ってるのか?
これは嫌がらせなのか?
どんどん女々しいことを考えた。

「梨沙がそんなことするはずないよな…」

そう呟いた。
そしたらなんか落ち着いた。

食うもんもなさそうだし、ソファーに横になるか…