つよがり姫に振り回されて

ちなみにここは演劇部の部室だ。
みんな、文化祭に向けて今から練習に入っている。

「…会長!?」

「かっ会長!!」「会長なのか!?」「なんで会長が?」

部室が一気にどよめく。

「なっなにか用でも?」

「貴様ら…じゃなくて、ご主人様、お嬢様方にお願いがありまして、参りました。今年も開催されるミニ夏祭りの件なのですが、ぜひとも皆様のお力を貸していただきたくて…」

「えっあっ…」

対応に困っている様子。
このままだとだだずべりになってしまうっ。

「梨沙。それは説明になっていない。皆様、申し訳ございません。うちのメイドの者が無礼な事を…」

こうなったら、執事をやりきるしかない。

「いっいえ…」

「私ども生徒会と実行委員のものでミニ夏祭りの準備を行っているのですが、人手が足りなくて、なかなか進まないのでございます。そこで、皆様にお手伝い願えないかと…」

執事の口調ってこんなもんだったか?
前にテレビのドラマでみたくらいだったけど。