「このままじゃ間に合うかわかんないよ…」

「大丈夫だ。私が何とかするから」

「かっ会長…」

先輩たちが梨沙にすがる。

「なっ、ゆーじろー」

「えっ…」

なぜ俺に振ってきた…

「私にいい案があるぞ」

「なっなに?」

「私の推測なのだが、今まで手伝ってくれたのは8割女子だったろ?多分、ほぼ全員が、ゆーじろー目当てだったと思うのだが」

「…俺目当て?」

まぁ、言いたいことはなんとなくわかるけど…

「それなら、貴様がサービスしてやればいい」

「はぁ!?」

何言ってんだこいつは。
無鉄砲過ぎるだろ。

「それなら、うまくいくかも!!」

先輩たちまでノリ気だ。

「あの「だって、グループ内での話とかほぼ広瀬君の話だったしさ」

「そーそー」

「俺なんか、呼んで来いってめちゃくちゃ言われたし」

…そうだったんだ。
俺のどこがいいんだよ。
そう思ってしまうほどだった。

「ほら。ゆーじろー、貴様に拒否権はない。貴様はサービス係だ、いいな」

もうこう言われたら断れない。
つか、断りきれない。

「…わかったよ」

「広瀬君!」

「広瀬!やってくれるか!」

なぜか実行委員たちが喜ぶ。

「あっ、どうせなら広瀬君だけじゃなくて、会長にもやってもらえば?」

「そうね。男手も必要だし、会長なら集められそうだし」

「そうか、男手も必要なのか。なら、一肌脱ごう」