「何なのかしらねぇ、この空回りしているような気分。これまでのことが無駄みたい」
「そうじゃないことを祈りましょう、先輩」
これより気分が暗くならないように明るく高橋は言った。
そうね、と頷くと同時に、朋恵はふと思い出す。
「日奈山は、一般人のはずよね…それなのに、比津次会のこの特別扱いは何…? 支えって一体…何?」
「そ、それは…会の人間になってともに、ということで意見が固まったんじゃ」
「そうなの。そうなんだけど…」
その場でウロウロとしながら考え始める朋恵。
仕方ないなぁ、と天井を仰ぎつつ高橋はまたお茶を入れなおすことにした。
──娘にしても、父にしても、こうなった時の冬沢たちの閃きは侮れませんからね
高橋は、分厚くよれたメモを用意して気長に、案を心待ちにする。
さあ、何が飛びだすか…
一か八かの、勝負だ。


