その時、朋恵の脳裏に昼間受けた、言乃と恵からの電話の内容が過った。
『八年前から行方不明だという狭間勲。彼がおそらく炯斗やその、香田さんて人といると思います。何がしたいのかはわかりませんが…。
でも、長であった治が勲の帰りを待って代理として香田さんて人を立てたと考えると納得できると思います』
その、炯斗たちと行動を共にしていると思われた狭間勲が死んでいる…?
「待ちなさい日奈山、あんた今誰と一緒にいるの?」
『えっと…ってももう知ってるか。香田さんだよ』
「他には?」
『え…え、いや、いない。ああ、いない』
明らかに口調が怪しい。
朋恵と高橋はお互いに顔を見合わせた。
(嘘ついてる…?)
(いや、でもそんな感じはあんまりしないですよ…?)
(じゃあ何?)
(さあ…)
やはり首をかしげるしかない二人。
二人が思考に沈もうかというとき、炯斗の慌てた声が聞こえてきた。
『あ、ああのさっ、ことのんと恵は? 元気?』
「あんたのこと心配しながら、やっぱり捜査に協力しようとしてくれてるわ。なに、連絡してないの?」
『ちょっと、今は出来ねえな…』


