泡沫眼角-ウタカタメカド-



「なんだ、ことのんは話を聞きたかっただけだったのかー」

【なんだと思ったんですか?】

ちょっと不機嫌に口を尖らせる言乃。
恵はさっきの状況を思い出して、笑いが込み上げる。


「だって、あれはどう見ても三バカさんに迫ってるようにしか…フフ」

「三バカじゃない…俺は黒羽だ」

【なっ、違いますよ!!】

言乃はわたわたと否定、黒羽は未だ赤い顔でツッコミにもキレがない。


こんなことをさらりとやってのけることのんって、やっぱりちょっと天然かな。

今更ながらにしたことを自覚して真っ赤になる言乃と、オーバーヒートでぼんやりとした黒羽を(しぶしぶ)引っ張って、ファミレスに入って行った。

食べる物を頼んで一息、言乃は一つ咳払い。


【では、本題に入りましょうか】