陰陽姫 夜明けを見るものたち



蒼希サイド


ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…

暗い…冷たい…俺は、死ぬんかな?

何処ともわからない地下の座敷牢に連れて来られ、意識が朦朧としながら俺は起き上がれず横たわっていた。

――兄さんは…どうなったんや…?紫苑、ちゃんと帰れたんかな?

目を閉じ、ぐるぐるとそんなことばかり考えていると不安で吐きそうだ。

蒼「喉…渇いた…」

ポツリと呟く声は掠れ、闇に消える。

【飲むか?】

蒼「!!」

バッと無理矢理身を起こす。

ズキン!

蒼「っつ!…誰や!」

傷つけられた手足が痛み、息を詰めるがすぐに声の主に問いかけた。

【そうカッカするな。何もせぬよ。
…今はな?】

そう言って暗闇から姿を現したのは

蒼「! 彩華…!」

漆黒の美しい髪を靡かせた彩華だった。