彩『随分必死だのぅ。』
蒼『ったりめぇだ!ここでテメェを倒さねぇと、アイツが…当主…に』
カクンと膝をつく蒼希。無理も無かった。"草"に属する者が霊力の消耗を考えず妖を退治していたのだから。
彩『お主、何やら譲れぬものがあるようだな。』
蒼『お前は…俺達が…倒す…俺達が…』
ブツブツとうわ言のように呟く蒼希。
紫『蒼希!頼む、退け!!』
勘『!! 紫苑危ない!!』
紫『!? ああぁぁぁ!』
蒼希に気をとられ背後の妖に気が付かなかった紫苑の背中を鋭い爪が襲った。
蒼『紫苑!?』
紫『くっ!』
ボタボタと血を流す紫苑の顔は血の気が引き青いどころか白くなっていた。
『トドメだ!』
嬉々とした声とともに先程紫苑を襲った妖が再び爪を振り上げた瞬間
カッ
パァン
紫苑の中指にはめられた勘助から受け取った指輪が光り、攻撃を弾いた。
『な、何だ!?』
紫『護りの呪い…?』
朦朧とする意識の中、紫苑は自身の指に収まる指輪を見て呟く。
勘『式!』
その隙に勘助は大きな虎の式神を作り紫苑をその背に乗せ本家まで逃がしたのだ。

