陰陽姫 夜明けを見るものたち



紫『"水棺"(ミズヒツギ)!』

紫苑が池の水を刀に纏わせ、それを奴らにぶつける。

それは塊となり妖どもを襲った。

『ウワッ何だこれ、ガホッ!』

『ゴフッ…ガッ…!』

何十匹かをまとめて飲み込んだ水の塊は、中のものが溺れるまで消えることはなく、すぐに辺りには屍が転がる。

その横をすり抜け紫苑に襲い掛かろうとした妖は次の瞬間消えた。

勘『"憑依 百鬼創嵐(ヒョウイ ヒャッキソウラン)!"』

勘助は手に持っていた長い棒を変化させる。すると勘助の右腕に食い込むように巨大な槍が。そして背には鎖鎌や短刀等、沢山の武器を背負っていた。

彩『…そなた、真に人間か?』

そして勘助の顔も多少変わっていた。

勘『目には目を。歯には歯を。…妖には妖を。』

そう。勘助の姿は半分妖のように変わっていたのだ。

紫『兄さん、それは…!?』

蒼『禁術を使ったのか!?』

勘助の顔は右半分の血管が浮き上がり、額には新たに2つ目が現れていた。