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布に龍神酒を染み込ませ、俯せになった紫苑の背中に丁寧に当てて傷口を消毒していった。
紫「……っつ…!」
翠「痛いか。もうちょいやから頑張って我慢せぇ。」
傷に酒が沁みるのだろう。顔を歪めさせ僅かに身体も震えている。
賢『翠、お湯と救急箱持ってきたぞ。』
紫「!」
翠「…有難う御座います。そこに置いておいてください。紫苑、あまり肌を他人に見られたくないらしいので。」
賢『? わかった。』
襖越しに賢人の声を聞いて身体を強張らせた紫苑に気付き、安心させるようにその頭を優しく撫でながら賢人に入室させないようにした。
すると紫苑は驚いたように翠を見上げる。
紫「おお…きに…」
翠「ええよ。」
そう言って立ち上がり襖を少し開けて持ってきてもらった物を中に入れる。
新しい布をお湯に濡らして血を拭っていった。

