陰陽姫 夜明けを見るものたち



紫「!?」

フゥとため息混じりに言えば紫苑は驚きで目を見開いていた。

紫「な、何で知ってんねん!?蒼希以外、志波の者にだってバレたことないのに!」

そう、実は紫苑はれっきとした女の子。蒼希の双子の妹なのだ。

しかし男女なので当然二卵性双生児なのだが、余りにもそっくりに生まれたため、紫苑が女の子だという事実はあまり知られてない。

翠「……アンタらが赤ん坊の時、何度か一緒にお風呂に入ってんねん。知っていて当然やろ。」

紫「嘘…」

呆然と呟く紫苑に真剣な目で見据え

翠「何で男装なんてしているのかは聞かない。けど私は今までアンタの秘密を誰かに言うた事はないんよ。せやから、私を信じて傷見せぇ。例え男として振る舞っていようと女の子が身体に大きな傷を残すもんやない。」

優しくそう言えば、紫苑は少し俯き視線を暫くさ迷わせるとぎこちなく服を脱いだ。

翠はホッとして清潔な布と『龍神酒』を手に持った。