陰陽姫 夜明けを見るものたち



賢「心配なのか。第五封印の守護者達が…」

翠「…ええ。彼らは退くことを知らない。あれで勘助様も変な意地なんかあるさかい、無駄な血が流れなければと思うんやけど。」

賢「だからこそ渡したんだろ?あの御守りを。」

翠「せやけど…理屈やないから。心配は心配なんです。」

不安そうに眉を下げた翠が賢人を見上げる。

賢「…大丈夫、なんて気休めは言わねぇよ。けどさ、信じてやれよ。あいつらも素人じゃねぇんだ。信じて待ってねぇと怒られんぞ。」

コツンと頭に軽く拳を当てられ、僅かに気持ちが落ち着いた。

翠「そう、ですよね。有難う兄様。」

フッと笑う翠から目を反らして、少し上を見ながら頬を掻き

賢「あ~…のさ、"兄様"って止めね?」

翠「え?何で?」

きょとんと見上げると少し言いづらそうに

賢「いや、あん時言ったろ。俺はお前を好きだと。」

翠「Σふぇっ!?///」

たたたた確かに言われたけど!?