白【阿部の小僧。翠から目を離すな。今宵だけは…決して。】
賢「…どうゆう意味だ?」
目を細めて白棹を見据える。恐らく違うだろうが、今の言い方はまるで翠を監視しろと言われた気がするので自然と睨んでしまった。
白棹に限って有り得ないが…
白【見張ってなければ1人で抜け出しかねぬのだ。今夜の第五封印はあやつらがいるから…】
賢「…あやつらって…あの勘助と蒼希だっけ?」
コクンと頷き白棹は翠が消えた部屋の外に目をやり
白【勘助はともかく、翠にとって蒼希と紫苑は特別だからな。】
賢「特別って…」
思わず絶句。
つまり翠はあいつらの事に関しては思うことがあるということか。
この神木という牢獄で唯一心を許していたのは自分と白棹、希美だけだと思っていたのだが…

