翠「…勘助様、これを私からとは言わずあの子達に渡して下さいませんか。」
翠が差し出したのはペアリング。
勘「これは?」
翠「あの子達の両親の結婚指輪。葬式の時にこっそり抜き取ったんです。」
勘「何故、今まで」
翠「私が持っていた、ですか?それが私の唯一の形見だからです。それを彼らに返すときがきた。それだけ。」
白【護りの呪いを施している。必ず渡せよ勘助。】
翠からペアリングを受け取り、視線を指輪に注ぎながら呟く。
勘「私を…君は恨んでいるかな?大事な家族を危険に晒す私を…」
翠は緩く首を振り
翠「あの子達が決めたこと。それに私も彼らを連れて行くつもりですから、人の事言えません。」
彼らと言って外に出た弟子達を見る。
その瞳は少しの不安と絶対の信頼があった。
勘「そうか。君は強いね。
わかった。責任持ってこれをあの子達に渡そう。そして必ず護ると誓う。」
翠「有難う御座います勘助様。だけど私は貴方にも無事でいてほしいと願っています。必ず貴方も無事に帰ってきてください。」
頭を下げ翠はそのまま外に出た。

