陰陽姫 夜明けを見るものたち



翠「翠にはこれを。」

差し出したのは鞘から鍔、柄まで真っ白な刀。

シャッ

鞘から少し刀身を覗かせれば、やはり刀身も真っ白だ。

翠「……綺麗……」

余りにも美しい刀に言葉も出ない。

勘「"氷結白雪"(ヒョウケツシラユキ)。翠は水系の術も使えるな?それは名前の通り氷結系の刀だ。霊力を上手く使えばそれを使いこなせるよ。」

シャッと鞘から抜き構える。すると手の中に収まる柄から自分の霊力が流れていくのを感じた。

翠「………有難う御座います。大切に使いますね。」

フッと不敵に笑い鞘に収める。その顔は自信に満ちていた。

勘「私の用件は以上だ。翠も忙しいだろうに時間を取らしてすまなかったね。」

翠「いいえ、素敵な刀を有難う御座います。この子達の分まですみません。」

頭を下げて、皆に視線を投げる。

皆、翠が何を言いたいか正確に察し外に出た。