陰陽姫 夜明けを見るものたち



翠「"草"に所属している志波家の養子の者で蒼希、15歳です。今は兄である勘助様が神木に入られ、彼らもともに神木に入りました。」

翠は立ち上がり、何やら棚をガサゴソと漁っている。

賢「? 彼ら?何だ、他にもいるみたいな口調だな。そしてお前は何を探しているんだ。」

翠「あの子は双子なんです。もう1人は紫苑ってゆう紫の髪をしています。そして私は御守りを探してます。
あったあった!」

そう言って取り出したのは二つのペアリング。

蓮「ペアリング?」

白【翠、それは…】

翠「ええんよ。あんなんでも私にとっては大事やからさ。まぁ素直には受け取らんやろうけどね。」

白棹が何か言いたそうなのを翠は遮り、ペアリングを握り締め何か呟く。

すると握った手の中が一瞬光輝き、すぐに治まった。

飛「何をしたんです?」

翠「護りの呪い(マジナイ)をした。これで命の危険に遭えば発動して護ってくれる筈。」

すると翠は皆に目を向け

翠「鍛冶場に行く。皆も行く?」

それに皆頷いた。