暫し沈黙が降りるが、最初に口を開いたのは拓海だった。

拓「…頭上げなよ翠。そんなことしなくても皆、最初からそのつもりだよ?」

優しい声に頭を上げると拓海がニッコリ笑いながら翠を見ていた。

拓「前回、翠は無茶ばかりしていたでしょ?俺達は翠の事大好きだからね。心配で心配で、仕方無かったんだ。だから、もうそんな心配しないように陰陽師になって翠を助けれるだけの力をつけようとここまで来たんだ。」

見ると皆も深く頷いている。

龍「強い癖に危なっかしくて」

蓮「弱い部分なんか絶対僕らに見せてくれなくて」

飛「貴女は全てを1人で背負い込むから気が気じゃないんですよ。」

賢「翠、必ず護ってやるから心配するなよ。」

そう言って翠の頭をポンポンと撫でる賢人。

すると翠はフニャリと

翠「ありがとう、皆。」

まるで花が開いたように笑ったのだ。