秋「…本当ならば本家に着いてから話そうと思っていたが…
翠よ、第八封印が破られた。」
翠「!!!」
白【…成る程な。だから急いで翠を呼んだか。いつ破られた?】
ポワンと半透明の少年が翠の中から姿を現した。
彼は白棹。135年前に神木に封印された森羅万象を操る妖だ。色々あり、封印は解かれたが今後は私の式として傍にいてくれるのだ。
秋「昨夜だ。丁度封印を見回っていた時に襲われたらしい。」
翠「見回っていた者は無事なのですか?」
そう問うと少し顔を曇らせて
秋「…信造(シンゾウ)が殺られた。それに付いていた"草"は無事だ。」
翠「信造様が…そうですか…」
神木 信造様。本名 金元 信造。金元家次男にして優秀な陰陽師。修行の為神木に弟子入りし、優秀で家を継がなくていい次男の為ジジ様が養子にした翠にとっては義兄に当たる方だ。