陰陽姫 夜明けを見るものたち



そして再び大きな襖の前に立ち

翠「翠です。入ります。」

カラカラ

「よぅ、来たか。」

襖を開けると、こちらに背を向けた男性が振り向き手を挙げる。

翠「こんにちは、いつお着きに?」

「ついさっきな。よぅ、お前らもちゃんと着いたんだな?」

そう言って翠の後ろの4人に笑いかけるのは、前回のお役目の際に再会を果たした翠にとっての兄的存在、阿部 賢人だ。

拓「こんちは阿部ちゃん♪」

龍「阿部ちゃんの用事は終わったんか?」

賢「終わってねぇよ。これからだ。」

飛「? ならば何故こちらに?」

蓮「もしかして翠ちゃんと関係あるの?」

賢「ん~、翠っつーか神木な。まだちゃんと話聞いてねーがジジ様に挨拶に行ったら翠に説明してもらえってよ。」

翠「私に?」

翠は賢人の前に座り訝しげに眉を潜めた。