拓「緊張した~!」
龍「拓海、こんなとこでへたり込むなよ。」
秋雅の部屋を離れた所で拓海が肺の中の酸素を一気に吐き出し座り込んだ。
拓海のみならず、他の3人も少なからず緊張していたようでホッと息を吐いていた。
翠「…次は兄様ね。こっちや。」
ジッと式符を見ていた翠だが、それを懐に仕舞い先を歩く。
その顔は何かを堪えるように唇を噛み締めていた。
蓮「翠ちゃん?」
思わず声をかける蓮。
翠「ん?どないしたん?」
しかし翠はすぐに笑うだけ。以前に比べ、感情豊かに、そして彼らに対し幾ばくか信頼を置いてはいるが不安や悲しみなどはやはり見せてはくれない。
そんな翠に少し切ない笑みを見せ蓮は首を横に振った。
蓮「…ううん。なんでもないよ。それより、阿部ちゃんのとこに着いたら教えてくれる?封印の事。」
先程の秋雅と翠の会話から何かまた厄介なことに巻き込まれていると想像できる。
翠「うん、わかった。」
彼女も聞かれるだろうと思っていたのだろう。素直に頷いた。

