陰陽姫 夜明けを見るものたち



賢「お話し中失礼、お嬢さん方。」

いつの間にか賢人が後ろから翠達を見下ろしていた。

翠「賢人さん?」

賢「いずなさん、悪いけど席を代わってくれないか?」

い「え?あっ!すみません私ったら気が利かなくて!」

バッと立ち上がり場所を譲る。

賢「あ、ははは…そんなに気にしなくて良いんですよ。」

余りの勢いに逆に怯むがいずなは賢人に席を譲った。

い「いえいえ、やっぱり恋人同士は傍にいたいですよね?」

賢・翠「Σこっ!?///ιι」

顔を真っ赤に声を失う2人に微笑みいずなは賢人が座っていた席に座る。

翠「………取り敢えず座りましょう?///」

賢「あ、ああ。///」

お互いに目を合わせずに座ると賢人が申し訳なさそうに口を開く。

賢「何か…すまん。」

翠「いいえ。どうかしたんですか?」

賢人は無言で翠の手を握る。

翠「賢人さん?」

賢「何となくな。お前に触れたくなったんだ。アイツらに触発された、かな?」

チラッと龍之介に目線をやる。