陰陽姫 夜明けを見るものたち



秋「お主らは駅にいた子供らか。」

翠「右から橘 拓海。伊吹 龍之介。樟葉 蓮。烏山 飛鳥です。」

翠が名を呼ぶとそれぞれ頭を下げた。

秋「当主の秋雅だ。皆儂をジジ様と呼ぶ。お主らも好きに呼ぶが良い。
お主ら、陰陽師になるという事は、命を奪い奪われる覚悟は出来ておるのだな?」

無言で頭を下げる4人。それは肯定を表していた。

秋「フム。覚悟は出来ておるの。あい判った。今日より翠を師とあおぎ、精進するが良い。」

翠「有難う御座います。」

翠も頭を下げ、襖を閉めた。



秋「護るものがいれば、弱味となり、強味にもなる。あの子は…どちらに転ぶか。」

彼らの気配が消え、ポツリと秋雅は呟く。願わくは、後者であってくれと祈りながら。