紫「…一つだけ、僕が女らしいとこ教えてやる。」
龍「ん?何だよそれって…Σんん!?」
グイッと胸ぐらを掴まれ前のめりになった龍之介の唇に柔らかい何かが押し付けられた。
紫「ファーストキスは好きな人にあげようと昔から決めていたこと。」
龍「えっ…?」
ドンッ!
耳元で囁かれたその言葉に上手く返事も返せずに胸を押され拓海に受け止められた。
拓「Σうぉっと!?」
プシュー
その瞬間にドアが閉まり列車はゆっくりと動き出す。
龍「ちょっ!紫苑!?」
慌てて龍之介は窓に張り付いたがベーッと舌を出した紫苑に先程のは嘘だったのではないかと疑いたくなった。
しかし唇に残る柔らかな感触が嘘でも夢でもないと語っていた。
龍「アイツ…!///」
スピードを上げてホームを抜ける時に見えた紫苑は、してやったりと言わんばかりに笑っていた。
賢「若いねぇ。」
い「青い春ですか。良いですねぇ。」
しみじみ言う2人に龍之介は勢い良く振り返り慌てて弁解する。

